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(各時期の講座記録・参加者感想)

(2009年5月〜7月 アンジェロ・イシ×小ヶ谷千穂×五十嵐泰正×森千香子×山本敦久)

(2009年9月〜11月 挽地康彦×稲葉奈々子×高谷幸×鍛治致)

(2010年4月〜7月 辛淑玉×樋口直人×鵜飼哲)

(2010年10月〜12月 李孝徳×木下ちがや×金明秀×安田浩一)




全て終了いたしました。ご参加ありがとうございました。
日時:10/2(土), 11/13(土), 11/27(土), 12/4(土) 18:30-20:30
会場:在日本韓国YMCA
 東京都千代田区猿楽町2-5-5(地図)
TEL 03-3233-0611 FAX 03-3233-0633 ayc@ymcajapan.org
http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/
参加費:1000円(学生500円、高校生以下無料)

レイシズム――それは今日、南アフリカのアパルトヘイトの終結に見られるように、人類が克服したもの、少なくとも克服せねばならない不正義なものとして認められるようになっている。しかし人種raceとは、われわれと他者を区分するという願望によって創り出され、その差異を自然で乗り越え不可能なものとしてヒエラルキー化する概念とすれば、レイシズムとはある時代や地域に限定されるものではなく、またその克服も、それほど容易なものではないだろう。
とはいえそれは、それぞれのレイシズムが、固有の歴史的文脈をもたないということではない。とりわけ今日、この社会において排外主義という形で生じているように見えるレイシズムは、その歴史的な文脈を無視して捉えることはできない。すなわち東アジアにおける冷戦構造の存続、自らの戦後責任を直視できない日本という文脈を。と同時に、前世紀末からの新自由主義の台頭とナショナリズムの変容が、レイシズムに与える影響も見逃せない。こうした社会構造の停滞と変容は、いかに人びとをレイシズムに向かわせているのだろうか。
本講座では、レイシズムの歴史的な次元に着目することを通じて、今日この社会で生じているレイシズムの特徴とそれに対する抵抗の手がかりを考えたい。


第1回 10/2(土)18:30-20:30
「日本における植民地主義と人種主義」
李孝徳 Hyoduk Lee (東京外国語大学教員)

第2回 11/13(土)18:30〜20:30
「排外主義運動の系譜と現在−ネオリベラリズムと国家の変容という視角から」
木下ちがや Chigaya KINOSHITA (東京女子大学非常勤講師/政治学)

第3回 11/27(土)18:30-20:30
「ナショナル・アイデンティティと排外主義を規定するもの」
金明秀 Myungsoo KIM (関西学院大学社会学部教員)

第4回 12/4(土)18:30-20:30
「レイシズムの現場を取材して〜社会を息苦しくするものはなにか」
安田浩一 Koichi YASUDA (ジャーナリスト)