5月19日(火)18:30〜
第1回「在日ブラジル人として、在外ブラジル人として―移民の二つの顔―」(終了しました)
講師:アンジェロ・イシさん(武蔵大学教員)
◇テーマについて◇
日本で「日系人」あるいは「日系人労働者」として語られる在日ブラジル人は、ブラジル政府からみれば「在外ブラジル人」でもある。彼らは日本およびブラジルにおいて、どのように見られ(あるいは見捨てられ)ているのか。今年、新設された「在日ブラジル人全国ネットワーク」の活動など、移民コミュニティの現在と未来について考えてみたい。
◆講師の紹介◆
武蔵大学教員。サンパウロ市生まれ、サンパウロ大学ジャーナリズム学科卒。 90年に来日、東京大学大学院などを経て、ポルトガル語新聞の編集長を3年間務めた。日伯の移民やメディアを研究する傍ら、ジャーナリストとしても活動。著書に『ブラジルを知るための55章』(明石書店、2001年刊行、近いうち新版を発行予定)、『エスニック・メディア』(明石書店、共著)、『移動する人々、変容する文化』(御茶の水書房、共著)など。
6月6日(土)18:00〜
第2回「移住者とケア―フィリピン・日本を結ぶ視点へ向けて―」
講師:小ヶ谷千穂さん(横浜国立大学教員)
◇テーマについて◇
日本とインドネシア、フィリピン間のEPA締結による看護師・介護士受け入れは、日本社会で注目を集めている。しかしその関心はもっぱら、「日本の高齢者介護の現場がどうなるか」であり、ケアの担い手の移動が、移住者とその出身社会、そして日本を含めた移住先社会をどのように結びつけるのか、という視点は欠落しているように思われる。今回は、フィリピンと日本の間の人の移動を中心に、
「移住者とケア」という問題の射程を議論してみたい。
◆講師の紹介◆
2003年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。2005年より現職。専門は国際社会学。関連著作に「いかにして「ケア上手なフィリピン人」はつくられるか?」(伊藤るり、ブレンダ・テネグラ、稲葉奈々子との共著である、伊藤るり・足立眞理子編著『国際移動と<連鎖するジェンダー>』(作品社,2008年))、「女性の国際移動と越境する「家族」」(金井淑子編『ファミリー・トラブル』明石書店,2006年)。
6月30日(火)18:30〜
第3回「グローバル化と都市-「下町」上野の事例から-」
講師:五十嵐泰正さん(筑波大学教員)
◆講師の紹介◆
1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。東京・上野の商店街で社会学的な調査に取り組むかたわら、34年間暮らしてきた千葉県・柏でまちづくり団体にも関わる。主な仕事に、「都市における多様性をめぐるいくつかの断章」
『年報社会学論集』第18号、「異郷に生きる アウェイの戦い」『現代思想』Vol.35-7(アンジェロ・イシ、洪貴義との鼎談)など。
7月4日(土)18:00〜
第4回「移住者と団地の変容-日本とフランスの比較の視点から-」
講師:森千香子さん(南山大学教員)
◆講師の紹介◆
1972年東京生まれ。現在は、南山大学准教授。共著に『市民のアソシエーション』(太田出版、2003年)、論文に「施設化する公営団地」(『現代思想』 2006年12月号)、「郊外団地と『不可能な』コミュニティ」(『現代思想』2007年6月号)など
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