在日本韓国YMCA
在日本韓国YMCAは、ソウルYMCAに続いて2番目の韓国YMCAとして1906年、東京に誕生しました。祖国の受難期において、キリスト教信仰に立脚した未来の指導者を養成することを目的として、前年に閉鎖された在日公使館に代わって、韓国からの留学生の保護、日本語教育、下宿の斡旋、進路相談等の活動を始めました。
1919年の3.1独立運動の導火線となった「2.8独立宣言」がYMCAで発表されたことに象徴されるように、過酷な植民地支配の下、独立を願う留学生の人格形成の場、独立運動の拠点にもなりました。また、当初より聖書研究、祈祷会が熱心に続けられ、創立の2年後には現在の在日大韓基督教会を生み出し、苦難の時代を、教会と共に、地の塩、世の光としての役割を果たしてきました。
そのような長い歴史と伝統をもとに、現在では「在日同胞文化の創造と多文化共生社会をめざして」をスローガンに掲げ、韓国文化の紹介・普及活動、韓国語講座・日本語学校をはじめとする語学教育、在日本韓国文化館(スペースY)等の施設を活用した韓日文化交流・宿泊研修事業、多様な地域社会奉仕活動等を積極的に展開しています。
在日本韓国YMCAは、韓国YMCA全国連盟と日本YMCA同盟の双方に加盟し、アジア太平洋YMCA同盟、世界YMCA同盟に連なっています。この加盟の二重性、韓日ダブルとしての存在を通して、架け橋としての貴い使命を与えられていると考えています。