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2・8独立宣言記念資料室のご紹介

1906年の創立以来、在日コリアンの歴史と共に歩んできた在日本韓国YMCAは、21世紀も在日コリアンを始め、年々増加する在日外国人、そして社会的少数者、弱者と共に引き続き歩んでいくことを決意しました。そして、より視野を拡げ「和解と共生」の働きを韓国と日本、アジアからさらに世界へと拡げることを確認し、本会創立100周年記念事業のひとつとして、2008年5月「2.8独立宣言記念資料室」を開設するに至りました。そして、2・8独立宣言100周年を迎えた2019年2月、大韓民国国家報勲処の協力を得て、展示室を移転、展示内容を刷新し、新たな姿をお見せすることとなりました。

在日コリアンの精神的支柱とも言うべき2・8独立宣言は、単なる独立宣言にとどまらず、国際的な連携の下、3・1独立運動へと繋がり、大韓民国上海臨時政府の樹立に大きく寄与するとともに、それ以降の社会運動、国内外の民族独立運動へと引き継がれていきました。また2.8独立宣言で逮捕された学生たちの救援のため日本人弁護士達が熱心に尽力するなど、独立運動を理解し協力しようとした大正デモクラシーを象徴する日本人知識人達が存在しました。困難な時代の中でも、真の日韓共生の流れがあったということも歴史の教訓として私たちは覚えたいと思います。

「2.8独立宣言記念資料室」が、歴史を継承し、青少年の歴史意識を啓発する場として、また人と文化の出会いと学びの場として、さらに「和解と共生」の働きを拡充する場として大いに用いられることを願っております。皆様のご関心とご支援を賜りますようお願い申し上げます。