どの地域でも、その地域性からくる色々な問題があるように、生野には生野の問題が山積しています。例えば教育・社会福祉の不均衡・環境公害・零細企業・民族差別偏見などの諸問題が複雑にからみあって、問題をさらに大きくしています。

私たちは国籍・宗教・職業を問わず、地域住民の一人として生きるのに必要な基本的人権、および人間の尊厳性の精神に立って、この地域の問題を根本的に解決しなければなりません。

一人の力で解決できないことでも、同じ問題をかかえている人が多く参加し、力を合わせて共に活動していくことによって、何が生野の問題であるか明確になり、その解決が可能となります。私たちは、この地域の住民一人一人が「自分たちの問題は自分たちの手で解決していく」という強い意識を持って、生野におかれている諸問題をとらえ、生野が全ての人たちにとって住みやすい地域となるようにと願っています。

 　また『ダイオキシン問題』や『地球温暖化現象』等、地球規模で考えていかなければならない状況・問題がありもっと積極的に様々な分野に働きかけていかねばなりません。 　これらのことが生野地域活動協議会の起こりであり、その目的です。今後とも、地域の皆様と共に目標を達成するために努力していきたいと願っていますので、是非、強い関心と積極的なご協力をお願いします。

　この協議会は、地域住民の参加と協力を得て、１９７７年以来、次のような活動を主な働きとしています。

◆地域住民の一人として生きるために必要な基本的人権、人間性の確立、および生活の向上を目指す活動。

◆地域内に具体的に生じている諸問題（教育、公害、社会福祉、障害者自立、住宅、経済問題など）解決のための運動。

◆地域にある民族差別撤廃運動。

◆地域活動を担っていく人のための訓練プログラム。

◆ 地域内にある様々な住民運動組織、共働事業所等と、横のつながりと協力関係をつくるためのネットワークづくり。